« はじめに | トップページ | 特選少佐 »

最初の海軍少将

これまで出版された将官名簿はいくつかありますが、多くのものは外山三郎さんの著作をもとにしていると考えられるものを一つとすれば、バリエーションとしては外山三郎氏、日本海軍史、古川利昭氏位でしょうか?いずれでも最初の海軍少将は中牟田倉之助中将だとされています。戦前に発行された歴代顕官録でもそうなっています。中牟田中将は佐賀海軍の代表的人物で、明治海軍創設においてもっとも功績のあった人の1人です。英国の顧問団を招聘したりして明治海軍の基礎をつくりました。この中牟田倉之助中将の少将任官は明治4年11月3日のことです。

しかし実際にはこれ以前にもう一人海軍少将がいるのです。1年以上前だったか、その方の少将任官の辞令がオークションにでていましたが(そちらは偽物かもしれませんが)、その最初の方とは細川護久少将(のち侯爵)です。姓などからもわかるように肥後細川家14代当主の方です。この方の任官は明治4年8月15日のことで、3ヶ月ほど中牟田中将に先んじています。この細川少将がこれまで誰にも認知されていないのはなぜかはよくわかりません。1週間ほどして陸軍少将になり、さらに1月半あとには依願免官となっていることもあり、実際の勤務がほとんどなかったことも関係しているのでしょうか?この方の任官辞令は現存しており、辞表までのこっています。

細川少将が海軍にいたことは実は細川家のことを書いた書籍や、過去帳関係では記載もあり、海軍以外の研究家は知っています。しかし海軍関係では全く知られていません。外山さんの陸軍の将官名簿には少将としてのっていますが、海軍では少丞となっています(これは辞令をみてもしっかりと少将となっており、間違いですが)。なぜなんでしょうか・・・?まだまだ謎が多い人物です・・・


« はじめに | トップページ | 特選少佐 »

海軍士官」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/507812/40049252

この記事へのトラックバック一覧です: 最初の海軍少将:

« はじめに | トップページ | 特選少佐 »